「焦がれ色」の長財布で2018年最後の金運を呼んでみる

こんにちは。鞄工房山本の二見です。
弊社の鹿革13色のなかに、「焦がれ色」というものがあります。

「感情の焦がれを表す色」と言われています。が、ふつうは赤とかピンクの色身を想像するところが……
burning adoration brown

焦げてるやん!

定義によると「焦げ茶」ほど黒くなっていないとか。
しかし「焦色」と書くこともあるのでそうなると本当に鍋か何かのおコゲの色を連想してしまう。
実際の商品でお見せすると革らしい色というか、シボもきれいに映える味のある色です。
burning adoration brown card case
名刺入れ 焦がれ色 15,000円(税別)
ミルクチョコレートみたいです。

その他emotional な色、あるいはヘンな名前の色

ちなみに、焦がれるまで思い詰めていなくても、日本の色の名前で「思色(おもいいろ)」というものは緋色の別名だそうで、
loving heart
なので、こちらの色のほうが恋のイメージがわきます。

ところが「惚色」なる色もあり、「ほれいろ」かと思いきや「ぼけいろ」だそうです。
nude colour

今でいうヌードカラーです。大人っぽい色なので「ほれいろ」でもいい気がしますが。

え?なんですって?絵で色のイメージを操作するな?気のせいですよー。

茶色で有名な名前と言えば……絵の具の色で「バーントシエンナ」という名前があります。
burnt siena
Burnt Siena は、もともとトスカーナ地方のシエナ(Siena)で取れるピンクの土を焼いて(burn)つくった顔料についていた名前です。Sienaの建物はすべてピンクがかった石で造られているため、城壁で囲まれたその街全体がピンク色に見えます。

他に、外国語で茶系の面白い色の名前というと思い浮かぶのがFondantです。と言ってもヨーロッパの革業界で色の名前としてよく聞いただけで、一般に色の名前として認知されているか今調べてもわからなかったのですが。
早い話がコゲ茶です。Fondant(溶けている)は何が溶けているのかというとFondant au Chocolat のことらしいです。あの、チョコレートのケーキで中が半生の。チョコレートソースもかかった、あのねっちょりした濃い茶色を想像してください。

茶系の色で日本には錆色(さびいろ)というものもあります。
sabi colour

実際の錆はかなり赤っぽいですが、こちらの定義は「わびさび」の意味を含んでくすんだニュアンスのことを意味するようになったとのことです。もの(この場合は色なので厳密にいうと「もの」ではないのですが)が言葉に引き寄せられたみたいで面白いですね。

焦げるのも錆びるのも自然現象(化学反応?)ではありますが、心理状態を表す言葉になっているのが興味ぶかい。そういえば、最近すさまじい錆びたミシンを見せてもらいました。
old rusty sewing machine
これでもか、という錆び具合です。
ところがこれを一生懸命錆び取りしはじめたひとがいます。うまく動かせるようにする作業の一端みたいですが……。楽しんでおられます。えらい。

話を敢えてそらせますが、鞄工房山本の奈良本店の入り口にはかっこいい錆びがあります。
wabi-sabi

舎屋になる前にあった古い民家の一部をそのまま使っているので、銅の雨どいが経年変化をおこしているようです。銅像で青緑になっているのと同じですが、身近にみると不思議。

トラじゃなく鹿なのですが。お財布を買う日は寅の日に

私も最近まで知らなかったのですが、お財布を買うのに縁起のいい日というのがあるそうです。それが寅の日。昔から金銭に関わる吉日と言われているそうです。2018年は残すところあと2回!

12月12日(水)・24日(月)

24日、クリスマスプレゼントにお財布をもらったら、即日使い始めてください。お財布を買うだけでなく、使い始めるにも良い日みたいです。

brown tones
左から
束入れ36,000円(税別)
ブックカバー(文庫本サイズ)15,000円(税別)
名刺入れ 15,000円(税別)

鹿革の色と「お肌」の関係

上の写真、何かお気づきでしょうか。
そう、私たちの使用している鹿革はナチュラルな仕上げなので、どうしても色に個体差が出ます。ロットによって、なんて生易しいもんじゃありません。一枚ずつ、いやいや一枚の中でもニュアンスが微妙に変わっていたりするのです。なので裁断も大変、裁断した部品を色合わせしてからの縫製、となります。これも魅力の一部ととらえてください。いつも全く同じ色の革、は顔料山盛りで仕上げているはずです。すると革の良さもわからなくなってしまう。ペンキを塗った状態だと思ってください。
でもこの鹿革は、お肌です。英語で革のことをskinというように。お肌です。

さあ、そんな「なまめかしい」革。素材の上級さとともに、クリスマスプレゼントにお勧めしたい。焦がれているお相手に、色の名前の意味もカードに添えてどうぞ!

いっそのことバレンタインのギフトにお勧めするため、年明けにこのネタ取っておけばよかったです!

鞄工房山本 
二見

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