Fathers に少年に戻ってもらう、『銀河鉄道の夜』 & 父の日鹿カード続き

皆様こんにちは。このブログで「人々が心に抱く父親像」を考察したのが昨日のことのように思い出されます。って、昨日だったんです。

要約すると、

を経て、父性像は下記に集約されるのではないか、という仮説を立てるに至りました。

  • 大きなツノ
  • 太い眉
  • 力強い顎
  • 笑いすぎない
  • ひげ又はモミアゲ

それを鹿に置き換えると、

papa_deer

じゃーん。こんな感じです!
それと、和服でくつろぐ波平さんとのび助さんに敬意を評して和風のフォントを使って、

fathers_day_card

2種類作ってしまいました!

でも、タテの方は感謝を伝えるカードではなく、名刺にしか見えません。
うーむ。再び唸る。
ヨコの方は……父の孤独を感じてしまう。なんじゃこりゃ。切ないカードになってしまった。

もしかして、そもそも

papa_deer

になにか間違いがあったのでしょうか!?

papa_deer

もういいってば。

あの頃を思い出してもらえるかもしれない本:宮沢賢治『銀河鉄道の夜』

考え直している間に、〈ディア文庫〉。鹿革ブックカバーと合わせて父の日にプレゼントしたい本のご紹介をいたしましょう。
世の中的に青少年向け、と言われている文学には、大人になってからも好きな、というよりも大人になって違う読み方ができて更に感動する本があります。

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』(新潮文庫)を藍染のような/夜の空のような深い青の、紺藍の鹿革ブックカバーと合わせてプレゼントするのはいかがでしょう。
青少年向け、と書きましたが、今調べるとこの物語は「童話」と言われている!
子供たちが読んでも色々感じるにせよ、大人が読むと比喩、連想、含み、自分の経験で思い当たること、その他諸々の連続で、感情が揺り動かされて更にそのことに動揺するほどです。

miyazawa_kenji_cover

(新潮文庫さん、いつもありがとうございます。中表紙の変わらぬ落ち着きと、茶色いリボンの栞)

この本はまたしても、好きすぎて内容には触れません。もちろん、既に読んだ方も、なんとなく知っている方も多いとは思いますが。

どうしてこの本を選んだかと言うと、みうらじゅんさんの親孝行協会の教えに感化された私は、それに即したプレゼントを選ぼうとしています。すなわち、親が、同世代の人から「若いね!」といわれるようなもの。かつ、親世代にわかりやすいもの。とはいえ、教育上よろしくないことを提案するのは気が引けます。
というわけで、この状況で折り合いをつけて、「fathers に少年に戻ってもらう」本をおすすめすることにしました。

giovanni

(意外と映像化された例が少ないこの小説。1985年のアニメ映画では主人公が猫の姿で描かれて物議を醸しました)

さて、巷の fathers は小説をよく読まれるのでしょうか。単純に私の印象から言うと、どちらかと言うと実用書、ビジネス本やルポルタージュが多くて、小説を読むなら推理小説が多いのかな、という感じでした。

楽天インサイトの2016年の調査によると、アンケートに答えた1,000人中、小説を読む女性は256人、男性は170人。世代ごとの内訳までは公表されていませんので、今回の父の日プレゼントの対象になる40代後半からの世代はどうか、までは見られません。それにしても、やはり小説を読む男性はさほど多くないということでしょうか。残念。

小説を読む習慣がない fathers も、この本なら興味を持ってしまう殺し文句

ここで、「うちのオトンは小説なんか読まへんかも」と不安に思われましたか。もし、father が40代後半以上の世代なら、これを言ってみてください。

宮沢りえが、昔〈新潮文庫の100冊〉フェアの CM で白いワンピースで海岸で本を読んでいて、「僕のからだなんか、百ぺん灼いてもかまわない。」って朗読してたやつ。

miyazawa_kenji_book

これをきいたら、fathers の少年の頃の記憶が呼び起こされるハズ。今でもきれいな宮沢さんですが、あのころ異常な輝き方をしておられました。
※該当のCMは1992年なので、一定の年齢以下の読者の皆様にはなんのことかさっぱりわからないですね。すみません。

で、小説そのもので感動するだけでなく、「超かわいい宮沢りえ」に自分が若かった頃「おおっ」とときめいていたことなんかも思い出していただこうかな、と。そんなこんなで少年時代の記憶を蘇らせて、ちょっと楽しい気分になってほしい、そういうプレゼントです。

さて、本の紹介はここまでにして、父の日カードに戻ろうとしたら……
あっ、本日は上司(王子)不在なので、進められません! というわけでカードはまた次回。

鞄工房山本 二見

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