鞄工房山本 × 小物 × 12頭(にん)の鹿 × 11

鹿イラスト マルチカラー
私たち、鞄工房山本は奈良県橿原市でランドセルと革小物を作っています。
奈良県で最も有名なことの一つが、奈良公園のシカです。
市政のパンフレットや公共物のイラストなど、いたるところに登場します。
しかまろくんに、、、
お菓子などのパッケージ、、、
↓マンホールのレリーフ
奈良 マンホール 鹿レリーフ

↓こんなところにも!(ジムの会員証見本です)
ジム 会員証見本 鹿子

そんな身近な存在ですが、
鹿革はさほど大量に流通していません。希少な素材です。
そもそも牛肉と鹿肉の消費量の違いのせいでしょうか。
※市場に出ている鹿革はすべて食肉加工された動物の副産物です。(牛革と同様)
私たちの使っている鹿革もニュージーランド産の食用鹿のものです。
希少性がゆえにメリットもあまり知られていない鹿革。でも長所は色々:

・軽い—本当に軽いです。同じ形のメンズのお財布を牛革と鹿革で作って比べると、140gと100gで、ほぼ30%も軽くなっていました。
(ただし、鹿革も牛革も加工の種類や厚みが色々ありますので常にこのような違いになるわけではありません。)

・丈夫 (革は繊維が絡み合った層で構成されています。鹿の革は特に細い繊維が、密に、ランダムに絡まっているそうです。)

・長持ちする (前回登場した正倉院にある1300年前の靴の裏地が良い例)

・水にも強い

鞄工房山本では、新しく革小物のコレクションを作っていくにあたり、鹿革を
より気軽に使っていただけるものにしたいと思いこの素材を選びました。そして、郷土愛ももちろんあります。

選ぶのも、組み合わせるのも楽しみが増すように、オリジナルの色をなんと
12色も作ってしまいました!

どちらかというと左側がレディース、右側がメンズ「っぽい」位置づけです。
ただ、鹿革のマットで優しい風合いでこれらの色を出すと、「いつもより明るい色」、派手な色、反対に「いつもより濃い色」といった、普段身に着けない色も試してみたくなる新鮮さです。
あまりメンズ、レディースといったことにもこだわり過ぎず色を楽しんでいただきたいです。
大切な方にプレゼントするにも、ご自分では選ばないような色を敢えて、というのも素敵なサプライズになるかもしれません。
それに、一番のお勧めは違うアイテムを同じ素材の色違いでハーモニーを作って頂くことです。
これから、いくつか私の好きな組み合わせをご紹介します。

その前に、これら12色の名前をみてお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、色のアイデアは全部日本の古くから伝わる色からとりました。
ただし、元の色は陶器や書画、布といった土台、素材に表現されていたのに対し、革で表現すると全く印象が違います。レトロどころか、
↓ポップにも、
菜の花色 長財布 空色 ブックカバー 黄金色ブックカバー

↓パンチを効かせることも、、、

↓いわゆるフレンチトリコロールをやってみました。

顔料を控えめにした自然な仕上げのせいか、発色が美しいです。ゴダールの「気狂いピエロ」のアンナ・カリーナのイメージが浮かびます。

↓あるいはメンズっぽい3色づかい

たくさん組み合わせても嫌味がなくまとまるのは、和の色から色調をとったからでしょうか。着物も帯や紐、半襟でいろんな色を合わせても違和感なく調和がとれます。
あとは、分量でも調節できるので、同じ色合わせでもかなり印象が変わります。

複数アイテムを合わせて持っていただくのとは別に、バイカラー(2色づかい)の名刺入れと束入れもご用意しました。

↓まずは、きりっとした雰囲気の2種類

左:焦がれ色×紺藍 右:憲法黒×千歳緑

右の憲法黒と千歳緑は地味に思われるかもしれませんがとてもシックです。

バイカラー 名刺入れ メンズ

なぜかと言うとまず黒が、ただならぬ黒だからです。シボの方面がツヤを帯びてちょっと光って見えるのに対し、シボの奥は深―いマットな黒。そのコントラストと英語ならForest Greenにあたる千歳緑を合わせています。深みのある色同士、絶妙な組み合わせです。

↓パートナーや仲良しのお友達にプレゼントをする際、お揃いでご自分にもひとつ、逆の色合わせでお買いになるのもお勧めです。

左:黄金色×紺藍  右:紺藍×黄金色
ちょっとひねりのあるお揃い、という感じです。

↓パステル系同士を合わせてもきれいです。子供っぽくならないのも魅力。
名刺入れ バイカラー パステル 3種類

左:空色×生成り
右上:若葉色×薄藤色
右下:薄藤色×菜の花色
きれいな色合わせは無限にありそうですね。単純に考えて12色あるとバイカラーの組み合わせは12×11=132種類。そのなかから自分に一番響く組み合わせを考えるのは何とも楽しいプロセスです。
次回はこうした小物を作る「手」をご紹介したいと思います。
お時間あればまた覗きにいらしてください。

鞄工房山本
二見