奈良人の鹿愛、その勢力範囲とは。奈良市の外で「鹿さがし」

皆様こんにちは。鞄工房山本の二見です。
今回はシリアスなテーマを取り上げます。

奈良県はそないゆうても、まあまあ広い。ところが。

鞄工房山本は奈良県橿原市にあります。
全国の人々が奈良と聞いて思い浮かべるのは、おそらく

  • 鹿
  • 奈良公園
  • 大仏
  • 奈良漬

nara_deer

てなところでしょうか。
ところが!鹿・奈良公園・大仏・奈良漬すべて奈良市ゆかりのものです。

奈良市は奈良県の、北端にあります。京都の南端に接しているのですね。南の方は和歌山県・三重県と県境を有しています。

nara_map

奈良県は面積でいうと大きいわけではありません(47の都道府県中40位)。
んがしかし、全国で認知されているイメージの殆どが、県庁所在地とはいえ県の北端、面積でいうと奈良県全体の7.5%に過ぎない奈良市に集中しているとは。今さらながら、そのことがちょっと気になりました。

なぜなら、鞄工房山本は奈良県に根ざしており(会社の所在は橿原市)、とりわけ大人向けの革製品に関しては鹿革を使用しています(奈良県宇陀市の藤岡勇吉本店による Fujioka Deer)。鹿革の小物はあまり一般的ではないので、ブックカバー長財布名刺入れを、いろんな方にこまめにご紹介しては、いいでしょう、いいんですよ、奈良のタンナーが作っている鹿革なんですよ、とお伝えしています。
このブログでも「奈良人」とざっくりした呼称でその「鹿愛」の話を幾度かしてまいりました。

deer_nara_park

それなのに、今更ほんまに鹿が奈良県全体で愛されているのか、心配になってきました!

なにやら「探偵◯イトス◯―プ」ばりの展開。
関西ローカルのテレビをご覧になれない読者のかた、申し訳ございません。

奈良市以外の市区町村で、鹿は愛されているか

これは、実際に各地を訪れて検証するしかなさそうです。
県の南に位置する天川村、十津川村なんて聞くと、旅行したいだけでなく何故か2時間ドラマっぽい、と思ってニヤッとしてしまいますが、時間と予算の都合でそこまで足をのばすのは今回諦めて、近場から行ってみました。

ちょうど桜が満開になる週末。
選んだのは、大阪府(八尾市)との県境があって、もしかして「異国情緒」漂っている「かもしれない」奈良県生駒郡。信貴山は奈良市内からのアクセスも良いので、お参りや自然を楽しむために訪れる人が多いスポットです。

JR 王寺駅または近鉄新王寺駅まで行くと信貴山方面行きの路線バスが出ています。バスを待っている間周囲を散歩していると、

ouji-station-sculpture

いきなり出ました。「鹿じゃないほう」の動物がお出迎え。アルマジロですか? マイナーな種がオブジェになっているのですね。それより、この微妙な高さで、夜クルマを乗降する人がつまずいたりしないのかしら。

待ち合わせの間にベンチに座ろうとしたら、先客が。

ouji-station-sculpture

デザインのばらつきに動揺しつつ、他のベンチで空いているところを探しました。

ouji-station-sculpture

どうも王寺駅周辺のベンチは人気のようです。どれもふさがっています。
それにしても、この方は目も鼻も赤いので、午前中だというのにきっと酔っ払っているのでしょう。耳にサンダルを履いて自慢げに見せびらかしています。呆れたものです。

ouji-station-sculpture

あ、すみません。真面目そうな人たちもいらっしゃいます。

ouji-station-sculpture

……貴方実在するんでしたっけ。そもそも動物ではなく、バケモノでは?

なんであれ、わざと鹿を避けているとしか思えないセレクト。
これは、旅の始まりから「奈良人の鹿愛」に大きな疑問符がついてしまいました。

「鹿じゃないほう」の動物たちの逆襲

道の反対側には鹿がいることを期待して、渡ってみました。

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気のせいでなければ、日本に生息しているか、とか実際の縮尺を無視して「鹿じゃない」動物が勢揃いです。

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いやー、今年の花粉は大変ですよね。目怖いですよ。

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実物と円谷プロサイズの中間でしょうか。

おや、なにやら怪しげな輩が。誰かをストーキングしているのか?

ouji-station-sculpture

ouji-station-sculpture

めっちゃ笑ってるー。

旅を始めるやいなや、こんなにも鹿以外の動物オンリーの世界に遭遇するとは。興奮冷めやらぬうちに、信貴山到達。もはや桜なんて観ている場合ではありません。

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いや、みましょうよ。
ホント綺麗でした。皆様にも(来年のお花見に)おすすめしたい。鶯のエエ声も一日中聞こえていました。

とりあえず腹ごしらえしましょう、というわけでお蕎麦屋さん(?)にはいったところ、
誰かに見られている!

japanese_craft

そんなに見つめられると食べにくいですよ。

japanese_craft

テーブルの上からも……。

japanese_tabe_wear

なんだか落ち着かず、早めにお店を出ようとする私達に追い打ちをかけるのは、レジの、

japanese restaurant

!!
なんということでしょう。まるで、鹿以外の動物たちが「俺も見てくれよアピール」を競っているかのようです。
もしかすると、これは鹿の勢力圏で無視されている鬱憤を晴らそうとしているのか!? ジェラシーから、鹿を締め出しているのか!?「エブリー・アニマル・バット・鹿」(鹿以外のすべての動物)といったところです。

旅の目的地、信貴山では

tiger_sculptures

tiger_sculptures

トラ、トラ、トラ。

tiger_sculptures

檻に、お賽銭箱と一緒にはいっておられます。自由を選ぶか、富を選ぶか、をテーマにした現代アート。

聖徳太子ゆかりの信貴山にある朝護孫子寺は、古くから寅を祀っていることでも有名です。聖なる動物は、鹿だけではない。

旅の終わりを締めくくるのは、やはり……

ううむ。これは、奈良市を出るとそこまで鹿々(しかじか)していないということなのか。

この検証、第一回目にして衝撃の結果です。
ともあれ桜も堪能し、この小旅行はおわりました。

帰宅した私は、ちょっと落ち着こうと、食事の用意をはじめました。

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奈良県青葱出荷連合組合さん、ありがとうございます。
なんだかほっとしました。

鞄工房山本 二見

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